「…え?」


「キスだってお前が初めてだ」


きつく抱きしめながら私を安心させるように優しく言う優


「う、嘘でしょ?」


「ほんと」


「こんなイケメン、女子がほっとくはずない!」


やけくそになってそう言う私


「そりゃ寄ってくる奴はいた。でも好きになれなかったんだ。あいつらは俺の外見しか見てなかったから。でも柚だけは違った。俺自身を、見てくれた。そんな柚に惚れたんだ」


優は優しい顔をして私の頬を撫でる


「別に寝るっつったのは、俺がお前に手出しちまいそうになるからだ。これでも日々、理性と戦ってんだよ。ましてや今日、柚が俺の部屋にいる。母さんはいない。こんな状況で一緒に寝たら「いいよ」


「は?」


「いいよ。一緒に寝よ?私は優と一緒に寝たい」


「…柚、いいのか?」


「いい。優となら…」


そう言い終わると同時にゆっくりと押し倒され、甘い甘いキスをした