「やっぱり、遼ちゃんのお姉さんですね」



遼ちゃん!?




思わずビックリ




あれ、でも私が優って呼ぶのと同じ?




「そりゃあね」



「遼ちゃんも他人ばかりを気にかけて、自分の事は後回しします。そこが心配だったりするんですけど」



普段の遼祐から考えられない気がする…




「だから私、聞いてみたんです。なんでそんなに無茶するの…って。そしたら『俺は強くなるって決めたんだ。昔の俺は守られてばっかだったから』って言ったんです」