君と過ごした日

声をかけて入ろうとしたら、いきなり扉が開いたからびっくりしちゃった。


優くんが支えてくれたから何も無かったけど…、どうしたんだろう?


「蘭ちゃん?」


「…っ、もう、壱也なんて知らない。私の気持ち、何も知らないくせに!」


「蘭華…!!」


え、ちょっと…?


「蘭ちゃん!」


あ、え…、帰っちゃった…。


「いっちゃん…。何があったの?」


蘭ちゃん、泣いてた。


「笑美、取り敢えず手に持ってるの置け。」


「…うん。」


「壱也、何があったんだ。」


「蘭華の、テストの点数聞いて…。」


「それで、喧嘩になったの?」


「うん。」