体育祭から数日。


今日は日曜日なんだけど、定期テストが直ぐだから、家で勉強会をする事になった。


「おばあちゃん、勉強はわたしの部屋でするからねー?」


「わかってるよ。昨日も同じこと言ってたじゃないか。」


あれ、そうだっけ?


「体は大丈夫?無理したらいけないよ?」


「もー。わかってる。それこそ毎日聞いてるよ?わたしの心配より自分の心配しなよね、おばあちゃん。」


もう若くないんだからさ。


「おばあちゃんは元気だよ。それより、ケーキ作ってあるから、皆で食べるんだよ?」


やった、ケーキだ。


「ん、どれくらいで帰って来るの?」


「そんなにかからないよ。そうだねえ…、4時頃かねえ…。」


おばあちゃんは今日、この前受けたわたしの検査結果を聞きに行った後、用事を済ませに行くらしい。


あと、お父さんのお墓参りもして来るって言ってたかな。


「買い物行ったりとかは?」


「一度家に帰って、荷物を置いてから行くつもりだよ?」


「じゃあ、声かけてよ。一緒に行こう。」


荷物持ちは、居た方がいいでしょ。


「そうかい?それじゃあ、帰ったら声をかけるよ。」


「うん。」