「え…?ちょっと、こんな時にそんな、」


「冗談、じゃないよ。本当の事だよ。」


まあ、こんな事いきなり言われても、直ぐに理解出来るわけないもんね。


「わたしもね?何度も嘘だ、悪い夢を見てるんだってそう思ってた。けど、目眩がしたり、こうやって今みたいに倒れたりする度に、ああ現実なんだ。わたしは病気なんだなって、思わされるの。」


「小さい頃から少し体が弱かったけど、それって…。」


ああ…。


「いっちゃんそんな顔しないでよ…。…うん、先生もね、はっきりとは言えないけれど、関係あるって言ってたかな。」


「…っ、なんで、笑ってるのよ。」


「ん?」


「なんでっ、…なんであんたは笑っていられるのよ!」


蘭ちゃん…。