────────────
「わぁ!蘭ちゃん凄く可愛い!と言うか、綺麗だな…。」
「何言ってんの。あんたも、似合ってるじゃない。」
まぁ、本当に時間が経つのは早いもので、今日は体育祭当日!
今は開会式に向けて準備中!
「…学ランなんて久しぶりだな。」
「あ、柿原くん!…やっぱり格好いいね!」
「それはどうでもいい。それにしても、壱也とも同じ色分けになれて良かったわね。」
「そうだねー。本当に偶然!」
わたし達は白組!
3人が居れば絶対に勝てる気がするなー。
「あ、いたいた。そろそろ始まるよ。」
「あ、もうそんな時間か…。」
「面倒なんて思っちゃ駄目だよ?柿原くん。」
「誰だって思うでしょ。わざわざこんな暑い日にやらなくても…。」
「熱中症で倒れないようにしないとね。」
…来年も、こんな風に皆と楽しみたかった。
でも、無理だったね。
皆で参加出来るのは、今年で最後。
そんなの、誰も分からなかった。


