君と過ごした日

「ただし、約束してくれるか?」


「ん…?」


「月に一回でもいいから、うちに泊まりにおいで。それが無理なら会うだけでもいいから。家族として出来ることを、俺にさせてくれ。」


お兄ちゃん…。


「美和とも会ってくれると嬉しいな。あいつ、凄くイイヤツだから。」


「うん。」


「約束、」


「ちゃんと、泊まりに行く。美和さんとも仲良くなりたい。約束、するよ!」


「そっか…。」


でも!


「でも、ちゃーんと、お泊まりは美和さんに許可取ってね。」


その上で、良かったら泊まるから。


「そんなに気にしなくても…。」


「わたしだったら、いきなり好きな人が女の子連れてきたら不安になる。」


「あ…、」


「お兄ちゃんの大切な人でしょう?それならわたしの大切な人でもあるもん。そんな人を不安にさせたくないの。」


優しい人だって事は、お兄ちゃんの話でよく分かった。