君と過ごした日

「優くん、お兄ちゃん見送ってくるね。」


「ああ。」


「もう夜だし、いいよそんなの。」


「駄目。見送るの。」


もう少し、一緒にいたいもん。


「…じゃあ、外までな。危ないから。」


「はーい。」


ホントに過保護なんだから…。


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「んー、夜でもあっついなー。」


早く涼しくならないかな…。


「なあ、笑美。」


「ん、なぁにお兄ちゃん。」


「…俺と、一緒に住まないか?」


「…それ、は。」


ここを離れるって事、だよね…。


「せっかく再会できたんだ。家族なんだから、」


「住まないよ。」


「え、」


あ、まって。


今のは誤解させちゃう。