「あれ、颯さん。」


「おかえり、笑美ちゃん。お兄さんとはちゃんと話せたかな?」


「うん!それでね、来てるの!颯さんたちとお話したいって。」


「…そうか。」


あ、難しい顔。


お話、わたしが居ない方がいいかな。


「颯さん、」


「ん?どうした?」


「わたし、お茶の用意したら優くんとお部屋にいるね。」


「は?」


はい、優くんの意見はなし!


だって、一人でお部屋で待ってるの寂しいもんね。


「…終わったらちゃんと呼ぶから。晩御飯はお兄さんも入れて皆で食べような。」


「うん!」


颯さんは優くんと同じで、わたしにあまり聞かれたくない時は難しい顔するから。


どちらかというと、愛依さんのが分かりにくいかもなー。


っと、危ない危ない。


変なこと考えてたらお茶落としちゃうとこだった。


「颯さん、お茶の準備出来たから上に上がってるね。」


「ありがとう、笑美ちゃん、優心。」