君と過ごした日

お兄ちゃんにお婆ちゃんの事を話して、後は、蘭ちゃん達のことも話そう。


わたしには、こんなに素敵なお友達がいるんだよって。


そして、優くんの事も。


誰よりも、大切なんだよって。


そう、色々と考えながら、わたしは眠りについた。


────────────────


そして、一週間後の今日、わたしはお兄ちゃんに会う。


―カランカラン


「え、み…?」


探るようなその声に、わたしは勢いよく振り向く。


「っ、あ、きらお兄ちゃん…。」


会えた。


「笑美!」


「お、兄ちゃん、」


ああ、まだ泣くのには早いのに。


―ギュッ…


お兄ちゃんに抱きしめられると、懐かしく感じて、涙が浮かぶ。


「あ、えた…。よかった…。」


優くんが、少し微笑んでいるような気がする。


良かったなって、言ってくれている気がする。


「来てくれてありがとう、お兄ちゃん。」