君と過ごした日

「一枚目でも結構な衝撃だろ。続けて二枚読むのが、お婆さんが居なくなった後のお前には重すぎると思ったんじゃないか?」


「それって、」


「優しいな、お前の周りの人間は。」


「…っ、」


ほんと、まるで全てが分かっているかのように。


「でもね、優くん。」


「ん?」


「お婆ちゃんは優くんが居なかったら、こんなこと絶対にしてないよ。」


「そうか?」


「うん。」


たぶんお婆ちゃんは、蘭ちゃん達にもあまり甘えることのなかったわたしが優くんに甘えているのを見て。


それでこれを書いたんだと思うんだ。


でも優くんはそれが分かっていないみたいだから。


「ふふっ…。」


「なに?」


「んーん!何でもない!」


これは内緒にしておこう!