君と過ごした日

「会いに行くか?」


「え、」


いや、本当に、


「え、何処にいるか分かるの。」


「あ?ああ。住所と連絡先が書いてある紙も一緒に入ってたから…。」


そ、うか。


「どうする?」


どうするって?


そんなの。


「会いたい!」


今はもう、わたしのたった一人の家族なんだから。


「それじゃあ、連絡してから会いに行こうか。」


「…その言い方は、優くんもついて来てくれるの?」


「ああ、不安なんだろ?どうせ。」


「っうん!ありがとう!」


「じゃあ、笑美。お前が連絡しな。」


「へ、」


わたし連絡先知らないけど。


「ほら、連絡先。全くの無関係な俺がするより、笑美の方がいいだろ?」


そっか、そうだよね。


紙を受け取る指先が少し震える。