「落ち着いたか…?」


「うん、ありがとう。」


こうやって、わたしが落ち着くまで抱きしめてくれていた優くん。


本当に優しすぎて、


「誤魔化せなくなったら、」


そえなったらわたしは、優くんから離れなきゃ。


「…なにか、言ったか?」


「あ、ううん。ただの独り言だから気にしないで!」


“特別”は、必要ない。


その気持ちは、変わらないのに。


「ダメ、だなぁ…。」


他の皆より、優くんが大切で。


“特別”で。


「あ、」


「んー?どうしたの、優くん。」


机の上に何が…、


「あれ?これ、」


「ちょっ、」


おばあちゃんの手紙…?


―バッ


「あっ。」


物凄く焦った顔して…。


「優くん?中身見てないから、安心していいからね。」


一瞬にして取り上げられたから読めなかったし。