あの時のわたしは、子供で。


自分がどれだけ残酷な願いを、我が儘を口にしたのか、分かっていなかった。


それなのに貴方は、自分が傷つくのも厭わずに、わたしの傍にいてくれた。


その優しさで、わたしは何度も救われた。


本当にごめんなさい。


貴方は、わたしの鳥籠に囚われた、可哀想な小鳥。


羽ばたくことも許されず。


ただただ、わたしの傍で鳴くだけしかできなかった。


もっと早くに、貴方を解放出来てたら、良かったのに。


ごめんなさい。


…愛してる。