君と過ごした日


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二日前、蘭ちゃん達を呼んで、小さな小さなお葬式をした。


おばあちゃんが望んでいたような、お友達数人を呼んだだけの。


おばあちゃんと特に仲の良かった人達だけに来てもらって、それ以外の人には報告だけ。


寂しく感じたけど、皆が来てくれたかそうでもなかった。


そして今は、おばあちゃんの遺品整理。


「笑美、これはどうするんだ?」


蘭ちゃん、いっちゃん、優くんが手伝ってくれてる。


愛衣さんも手伝うって言ってくれてたけどお仕事があるからって。


「…何だろう、これ。」


いくらずっと一緒だったと言っても、分からないものもあって。


それがこれ、


「えっと、棒…?」


え、まって。


わたしが間違ってなければ、これって、


「指差し棒、よね?」


「そうだね。」


ちょっと、おばあちゃん?


なんでこんなもの持ってるの。


「不思議ねぇ。」