君と過ごした日

だから、そんな二人が居ないのは凄く寂しいけど。


でも、


「これからは、優くんや、愛衣さん、颯さんも居るから。」


だから、大丈夫。


「笑美…。」


「お葬式は、蘭ちゃんたちも呼んで小さなもので良いの。おばあちゃんもそれを望んでたから。」


いつだったか、おばあちゃんから聞いた事がある。


お別れしにくくなっちゃうから、わたしのお葬式は小さなものにしてねって。


そうやって、笑いながら言ってた。


あれは、おじいちゃんのお葬式の時だったかな?


「…そっか。それじゃあ、あまり準備する事も無いようだし、明日が通夜になるのかな。」


あれ、お坊さんに電話しなくても良いのかな?


「電話は病院の先生がやってくれてるんだよ。」


「そう、なんだ。」


早いな…。


「笑美ちゃん、準備はわたしたちに任せてくれていいから。ご飯食べて、お風呂に浸かって、ゆっくり休みなさい?」


「…うん。ありがとう、愛衣さん。」


お言葉に甘えよう。


今日は凄く、疲れたから。