君と過ごした日

「それなら、自分の好きなもん、二人に言っときな。それだけで喜ぶから。」


それってさ、


「何よー。優ちゃんはわたしたちの事単純だとでも言いたいわけー?」


「…そうだけど?」


だよね…。


「まあ、あまり間違ってもいないからね。食べたい物や飲みたい物は我慢せずに言うんだよ?」


「そんな可愛いお願いならいくらでも叶えてあげるわ!」


…ああ、本当に温かい。


「…ふふっ、はい!」


大丈夫だ。


今わたしは立ててる。


自分の足で、この場所に立ってるんだ。


もう、力を抜いてもいいんだ。


そうだよね、おばあちゃん。