「だから、」


「そこからは、私が言うよ。桐沢くん。」


せん、せい。


「笑美ちゃん、病気の君を、一人にする事は医師として許可できない。」


…分かってる。


自分でも分かっているくらい、今のわたしは精神が不安定だって。


そんな状態で一人になったら、どうなるかって事も。


「…笑美は、俺の家に連れていきます。」


「えっ…?」


「なに、言ってんのよ、優心。」


ほんとうだよ。


何言ってんの、優くん。


そんなの、勝手に決めちゃ駄目でしょ。


「親には、話して許可貰ってます。」


「はは…、流石だね。優心。」


「何笑ってんのよ、壱也。」


「本当に大丈夫なの?優心くん。」


「はい。だから、そんな泣かなくて大丈夫ですよ、友美さん。」


また、泣いてるんだ。


そんなに泣いたら、目大変な事になるよ。