「良かったね、笑美。寂しくなくなるじゃん。」


「そうなんだよー!」


んー、でも…。


「柿原くん、人気者だね?」


柿原くんの周り…ってか、私の席も囲まれてて大変そう。


「…あんな冷たそうなの、何処が良いのか私には全く分からん。」


「そうかな…?さっきの自己紹介の時、凄く緊張してたみたいだよ?」


「は…?」


「まあ、蘭ちゃんには素敵な彼氏さん居るし、興味無いもんね?」


あ、皆の間から少しだけ柿原くん見えた。


物凄く困ってるみたい。


「ねえ、みんな?柿原くん困ってるよ?まだここに来て慣れない事も多いだろうし、そろそろ離してあげよう?」


「あ、また勝手に… 。」


「ごめんね、蘭ちゃん。」


「まあいいわ。…ほら、笑美も言ってる通りそろそろ離したら?」


「そうだな!柿原、また後で話そうな!」


「何か困ったことあったら遠慮なく言ってね!」


おおう。


蘭ちゃん強い!