君と過ごした日

「ほい、ケーキですよー。」


「で、皿とフォーク。」


よし、準備完了!


それじゃあ!


「改めて、おばあちゃん、」


「「お誕生日おめでとう!!」」


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「え?海?」


皆でおばあちゃんのお誕生日をお祝いして、今は二人でゆっくりしてます。


片付けとかは、蘭ちゃん達が全部やってくれたの。


「そーなの。皆でね、一泊二日。」


「でも、笑美ちゃん泳げないでしょう?」


「それはね、いっちゃんが浮き輪使えば大丈夫だろうって。」


やっぱり、ダメかな…。


これまで、海とかはそれとなーく流してきた。


でも、


「思い出、作っときたいなって。」


こんな事言うのは、反則なんだろうな。


おばあちゃん、わたしに甘いから。


心配して、いろいろ言ってくれてるのは分かってるんだけど。


「…いいよ、海。」


「ほ、本当?!」


「ただし、無理だけはしないようにね。」