「────そっか。ちゃんと、仲直り出来たんだね。」


「うん。蘭華も直ぐに見つけられたし。笑美のお陰だよ。」


「わたしは何にもしてないよー?」


「ん、でも、ありがとう。」


ま、ちゃんと仲直り出来たなら良かったよ。


あのままだったら、せっかくの楽しい夏休みが無駄になっちゃうもんね。


「んで?あの二人はどうしたの?」


いっちゃんの指さす方には蘭ちゃんが正座していて、優くんが怒っているという図がある。


「蘭ちゃんが優くんの教科書に落書きしたから。」


何を書いたのか分からないけど、優くんが顔真っ赤にしてたな…。


「ふーん。何となく想像は出来るけど。」


ほう…?


つまり蘭ちゃんの考えてる事は理解出来るぜっ!(キラーン)みたいな?


「笑美…?」


「ごめんなさい。」