ドアが開いてエレベーターから降りようとしたとき、車椅子を押してくれた。

「どこ行くの?」

「いいです、私が押しますから。」

「いいから、どこ行くの?」

「じゃあ、海の近く。」

「出発!」

そう言いながら私を海の近くまで連れて行ってくれた。



すごく綺麗…。



広い海がキラキラしていてすごく綺麗だった。



すると、また福島が話しかけてきた。



「ねね、何で遥ちゃんはこの病院にいるの?」



聞かなくても病気だってわかっていると思う。


「肺が悪いの、たまに呼吸がしずらくなって息ができなくなる病気。」


「そうなんだ。」


そう言えば、何で福島もこの病院にいるのか気になった。