「見つけた!これか!」

ヤノウは、この町の歴史の書物を見つけた。

ホコリをはらい、中を開けると、

「ん?書物じゃない。日記だ。」

“ライブンの歴史”という、ややこしい名だったので、勘違いをしたのだ。

「ったく……もっとマシな名前つけとけよな……」


そして、読み始めた。

「……!」


「ヤノウーー!」

わんこの声に気づき振り返った。

「わんこ、ユアのところに行ったんじゃないのかよ。」

「そうだけど、いなくなったんだって!あの城かも!って町の人が言ってたよ!」

「………。よし、わんこ!すぐに向かうぞ!」

「うん!」


ヤノウは、わんこの背中に乗り、走らせた。