空「別に何だっていいだろ。

それより、本気でやれよ。つまんねぇ」



俺が「つまんねぇ」と言ったからか、幹部は目を見開く



下っ端も驚いてる見てぇだ



宮本は本気に近い状態で蹴りを入れる



海もそれに反応し、受け止める



受け止めた時の音や素早さで何となく重さは分かる



一通り終わったところで二人を止めた



空「次は俺と山中」



紫月「??俺ですか?」



意味がわからないと頭に浮かべてるのがわかる



下っ端や他の幹部も総長を選ぶと思ったのか吃驚している



俺はそれを無視して一礼する



空「来いよ」



その言葉を合図にまず、蹴りをしてくる



俺はそれを腕で受け止める



空「チッ」



この弱さは本気どころか半分も出してねぇ



あっちが蹴りを入れるのと同時に俺は山中の耳元で囁く



空「本気でやれよ。弱虫」



俺の言葉にイラついたのか、さっきより何倍も素早く、重いパンチを繰り出す



パシッ



それを片手で受け止め、振り払う



シュッ



振り払ったと同時にこいつの目の前に素早く拳をだす



山中は驚いて目を丸くする



周りの奴らもさっきまで五月蝿かったのに今ではシーンとしている