『私が行ってくるから2人はホテルの前で待ってて!』



少女は走って部屋を出ていってしまった



『──!まってよ!』



呼び止めても既に遅い



『ひま!どうするの!?
──が帰ってこなかったら…!』



泣きそうな顔のひな



『ううん。そんなことさせない!

僕たちも行くんだよ!あっちに!』



窓の外の火事がおきているホテルを指さす



『え…!?でもっ!』



『急いで決めて!
早くしないと──だけじゃなくて──も危ないんだよ!?』



『でも…!』



『もういい!ひなは──に言われたとおり待ってれば!?
僕はいくから!』



向日葵はひなを置いて部屋を出た…



いや、正確には出ようとした



『待って!!俺もいく!』



『…うん。いくよっ!』



2人は手をつないで燃え盛る炎の中に入っていった




『ひな!手分けして探そっ!』



『えっ!?はぐれちゃうよ!!』



『──か──を見つけたらここに集合。
見つけなくても危ないと思ったら絶対此処に来て。
わかった!?』



『うん!!じゃああとでねっ!』



『うんっ』



向日葵とひなはそのまま別れ、──と──と言う人を探しに行った