【優奈side】 


ふわぁ〜……。眠ーい……


バスケ部の見学から早一週間たった日のこと。

あたしは、席に座り机に顔を伏せていた。


「……優奈っ!」


「わあっ!…な、なに?」


耳元で、急に大きな声で呼ばれ危うく椅子からひっくり返るところだった。


「もうっ!何回も呼んでるのに気づかないんだもん!」


ぷーっと頬をふくらませて怒る純玲。


「へ?何回も呼んだ?」


「は?な…何とぼけてんのさ!呼んだじゃない。なのに、優奈ってば反応なんもしないからどうしたのかな…って!」


「あっ、ごめんごめん。それで?どうしたの?」