「てか先輩さ」


「なっ、何?」


「めっちゃ俺の事意識してんの丸見え
あと、昨日したキスの事とか…」


「もーいい!それ以上はいいから!!
ってかあれは事故!ただの事故だから!」


元はと言えば私が不用心なのと
隙を見せたのが原因だし
ちゃんと自衛しようってもっと意識してたら
あんな事にならなかったはずだし!


「まぁー確かに先輩が意外に天然で
背中がら空き隙だらけってのもあったけどさー」


「けど…なによ?」


「俺、先輩に意識してほしくて
わざとキスしたのもあるんだよ。気づいた?」


「そんな事気づくわけ……」


「やっぱりあの時意地でもキスして良かったー
先輩なまら意識してくれてるから。
とりあえず作戦大成功。あとは先輩が
俺を好きになってくれたらもっと嬉しいんだけど」