全ては忘れ物から


あっという間に放課後になった。


本の続きはまた明日読もっと。


「莉子ちゃーん。帰ろう?」


「今日はバイトあるから帰れないや。ごめん…」


「バイトなら仕方ないよ!頑張ってね!」


「ありがとう。頑張ってくる。また明日ね!」


「バイバイ。」


今日は1人か…


でも莉子ちゃんバイトだもん。


仕方ないよ。


「大友さん呼んでるよ。」


クラスの子が私に伝えに来た。


私に用がある人って誰だろ?


「あっ!今日の」


優河君がドアに寄りかかり立っていた。


「ごめんね!返しに来た時ちょうど
 俺、職員室に行っててさ…」


「大丈夫です!私の行くタイミングが
 悪かっただけなので…」


「ありがとう。俺の名前知ってるの?」


「教科書に書いてあったので」


「あぁ~!優河でいいよ?」


「じゃあ優河君で!」


「君の名前は?」


「大友架奈です」


「架奈ちゃんね!タメで喋ろ?」


「はい!じゃなくてうん」


「良かったらでいいんだけど
 一緒に帰んない?」


1人で帰りたくなかったから


一緒に帰りたいけど…。


「いいの?お友達さんとか…」


「友達はもう帰ったから気にしないで」


「そうなんだ!」


「よし帰ろ♪」


「うん!!」


一緒に帰るのなんだか緊張するな。