いたぁ!って言ってたけど自転車から飛び降りて着地した反動で足を少し痛めたんだと思う。



「…宇佐美さんって面白い」



松本はそう言いながら目をキラキラさせてる。



面白いよな。


それはまじで共感できる。



だけど…



「…好きになんなよ?あいつ俺のもんだから」



「颯、宇佐美さんのこと好きなの?」



「まぁね。好きだよ?」



「「「えええっ!?そうなの!?まじ!?」」」



あいつのこと好きって松本に教えたはずだったのに…。


多数の人の反応が聞こえて周りをみる。


女子が大量にいる…。

「あー、颯のファン!?」


俺にファンがいるかいらないかは知らないけど


俺のこと知ってる女子だってのは確かだね。



「颯!さっきの地味な子が好きなの?」




俺のことこいつも馴れ馴れしく呼び捨てだし?

それに




「地味じゃねぇよ」



あいつは


超ラッパー好きですげぇバカで可愛いやつだけど?


最初は俺もあいつのこと地味で変なやつだと思ったけど確かに変なやつだけどすげぇ面白くていいやつだよ。



「そうなの…?」




「そうだよ!宇佐美さんはいい子だよ!優しいし面白いし」



松本はそうあいつを褒めるけど僅かにヤキモチやきつつも松本の言葉に納得する俺。



確かにあいつはすげぇいいやつだよ?


「そうなの?じゃあいいよ。颯頑張って!颯とあの宇佐美さんが結ばれること祈る!」



「俺も!」