「先生俺のバック返してくださいよ?」


「あー、悪い。それよりお前何時まで寝てる気だったんだ。さっさと帰れ」



先生はそう言って俺にバックを渡す。



いつまで寝てる気って…。


あー俺授業の時から寝てたんだっけ。


だから今教室なんだ。


なるほどねぇ…


「もう暗いしさっさと帰らないと母さんも心配するぞ?」


先生はそう言う。


確かに外は真っ暗。


ふと教室の壁に掛かってる時計をみると夜8時だった。


やべぇ…


俺寝すぎ…


ところで先生は俺の家がシングルマザーって知ってるから母さんが心配症とも知ってる。


だから母さんが心配するぞ?って俺に言ってきた。



確かに夜8時だし母さんはそろそろ家に帰ってる時刻。


だけど今日は火曜だし母さん帰り遅かった気がするしまだ帰ってない可能性が高いな。


ってことはあいつひとり?



家に食べるもんとか特別なかったし


あいつ腹すかして待ってんかもな。



「俺帰ります!」



帰り際にあいつと俺の飯コンビニでなんか買お。



それより俺、あいつに夕方1回会った気がする…。


確か…。


今日の午後6時頃。