ポンッ



「ひゃぁっ!!!!????」



ずっと水輝も秋も新にぃも可愛い、美味しい、もぐもぐとか考えながら気を抜いていた俺


そんな俺に後ろから突然手を置かれればビビる訳で

変な声が出てしまったのは致し方ない



そんな変な声でちょっと、大事なところを抑えた海深と雲丹は見なかったことにしよう

きっと、今頃水輝のキラキラスマイルのダメージが来たんだ。うん。




というか、誰が俺を驚かせたんだと思い俺は振り返った




「よぉ、三春?
お前は生徒だよなぁ?ぁあ゛ん?
なんでここにインだよ」




はい、俺死にました

目の前にいたのは、額に青筋浮かべた担任のヤーさん先生



た、たすけてー新にぃー



俺の思いが届いたのか、新にぃはすぐさまこっちに来てくれた




「あっ、諏訪部先生、こんにちはー」

「ぉ、古桜先生
この生徒が侵入していたようで」



おいこら、担任

さらっと自分の口の悪さを隠したな?
後、今知ったんだけど先生ってば諏訪部先生(スワベセンセイ)って言うんだね


やーさんとしか呼んでなかったよ
スーさんと呼ばしてもらうよ。



「あっ、違うんです
実はこざ……編入生に構われ疲れたと三春くんが言っていまして、ならばここは静かだからきたらどう?と友人と一緒に誘ったんです」

「ふぅん、分かりました
ただ、少し気をつけてください




ヒナの事を子猿なんて呼んだ日にゃ、ぶっ殺すぞ」

「ふふっ、そんな口を三春くんに聞いてみたら逆に俺が殺っちゃいます」



ニコニコと背中に般若と鬼を携えてる新にぃとスーさん先生


なるほど、スーさん先生は落ちていたか

なんか、俺ってば居場所なくなってるー




悲しかー…………





まぁ、戯れ言は置いといて


俺にはちゃんと、秋とか水輝とか海深も雲丹も新にぃも居るので居場所がなくなることは無い



あいつはいつ崩れるかわかんない砂の城の中にいるんだ

俺が崩さないようにゆっくり……削り取ってや



王道が俺みたいな、ちっちゃい異分子に崩れるのを思い知れ……


少し黒さが滲み出た笑顔に気づいたのは誰一人居ず……
皆の心配をよそに、1人燃えていく優だった