無自覚総受け腐男子くんの男子校生活!!【BL】

「ほい、ついたー」



目の前で、フェンスの扉を開けた新にぃ

たしか、ここは先生用の裏庭



先生達にだって、親衛隊と呼べるものがあるらしく、せめてもの安息の地としてここが用意されているらしい

生徒を招くのはいいが、騒がない生徒だけとルールがあり、あまり誰も使用しない



ここの地は、生徒会さえも自由に出入りはできない

だからこその特別な裏庭だ



「ここ入っていいの?」

「いいのいいの、優も落ち着けるし」




よしよしと、なぜか新にぃに頭をなでられながら喜ぶ

きっとうるさい奴も、マリモも見かけなくていいし……



とってもいい場所だなと思いながらベンチに腰掛けた


机を挟み向かい合ったベンチ


俺と秋と新にぃの3人で座り
向かいのベンチには海深と水輝と雲丹が座った


3人仲良く座っているのが面白く思わず笑いが漏れる



「優ちん何笑ってんのー?」

「いや、だって……ふふっ
3人仲良く座ってるのが面白いから」




目の前で真っ赤に染まった海深と雲丹と水輝


うっすら、秋と新にぃも赤くなっている気がするが、腐男子レーダーがフラグ建ってるぞと訴えたので、風邪か?などの無自覚発言は避けた



俺は鈍感ではないのですよっ(キリッ



「さて、早く食べよう
お弁当が目の前で美味しそうに待っている」

「せ、せやね!」

「ん〜、あまりの可愛さにちょっとお腹いっぱいだわ〜」



雲丹の謎発言はスルーしつつ、お弁当を開ける


色とりどりのお弁当は男子高校生クオリティにしては上出来



雲丹も秋も女子力たけぇーなーと考えつつもぐもぐ



俺はやっと、野菜が切れるようになったよ

いつか、コンロを使わせてくれる日は来るのかな……


悲しきかな、俺だけがコンロは使わせてもらえない

秋と雲丹が言うには、焦がすだけでなく自分も焦げてそうだから、と


要は俺が火傷しそうだと……


フライパンに触らなかったら大丈夫でしょ!?と反論したが通じなかった

くそぅっ!!!