「やったよ〜、優ちゃんと一緒とか興奮して、眠れねぇよ?」



1人はしゃぐ変態。もとい雲丹


お願い、変態は黙って

まず、そのホモスペックは俺じゃなく、別の人に向けろよ!!
そうじゃないと俺は幸せにはなれません!!!!



俺と姉ちゃんの目的は、俺の彼氏作りじゃなくて、ホモを見・る・事!!

ホモに好かれるじゃなくて、見ることが目的なんですよ!!



「雲丹、お願いだけど俺の旦那さんに触れないでね?」


なんとも可愛い秋さん、俺照れちゃう。


「秋ちゃんは冷たいね〜」



秋さん可愛いけど、雰囲気怖いのにふつうにちゃんづけをする雲丹

雲丹ってさ、二人称は〜ちゃん何だよな…


でも、それをイケメン秋さんにまでするって、どうなの?

秋のこめかみに血管浮いてるように見えるんだけど…気のせい?


気のせいじゃないよね?



「変態…魚介類って呼ばれたい?」

「えぇ〜、ひどいじゃねえの〜」



あははー、やっぱり怒ってるー

秋の声のトーンの低さ!!
それでも、にやにやと笑みを張り付ける雲丹は凄いと思うよ


俺ちょっと尊敬しちゃう



「雲丹、いい加減にしとけ
秋、悪かったな」

「そうやで!雲丹も秋と仲良うなりたいんはわかるけども!!嫌がることをやめときぃや」



水輝と海深が揃って雲丹を叱っていた


あれ?水輝は分かるけど海深も人を叱れるんだ


あの人ぜったいに叱られることしかしないタイプだと思ってた

お調子者的な



「おーい、そろそろさ俺等の部屋がどうなってんのか寮父さんに聞きにいこ?」



いい加減やりとりが長いので秋を引っ張る

寮父さんとは、寮母さんの変わりのこと。

この学校は色々考慮され、男性しかいないようになっている


なので、寮父さん



「そうだな、部屋割気になるし」

「だよねー
メンドクサイから三馬鹿は置いてってもいいよね」



ひそひそと秋と耳打ちをして、静かに立ち去っていきました




もちろん気づかれず脱出できました(キリッ