キラキラの笑顔を見せてくれた俺の大好きな人


5年前の夏にある少年に奪われた……


壊したのはあいつだ。
わざわざ助けてくれたあの人を突き放し、傷つけ、まして消したあいつにそっくりなマリモ



まさかと思いながらも、憎悪は収まらなかった



「優、顔怖いから」

「ぁー、ごめん。
でも、これ無理だから。」



いくら秋さんの忠告でも聞き入れないほど、目の前のマリモにむかついていた


自分勝手な理論を喚く口も、世界は俺を中心だ!と叫ぶ口が……憎くて堪らない



「おい、王堂
少し静かにしろや」



そんな憎悪は、先生の声で途切れた


まさか、先生が止めるとは思ってもなくかなり驚いた



「分かりました!!!!
おい、お前ら!!!あとでやっぱり、って言ってももう遊んでやんないんだからな!!!!」



間抜けな捨て台詞を吐いて早速落とした2人に構いに行ってもらっていた



「はぁー、めんどくさい奴やなー」

「海深さんどうする〜?優ちゃんが不機嫌だよ〜」

「ここは秋におまかせするべきやと思うで」

「そうね〜」



いつも何ら変わらないテンポの海深と雲丹にすくわれた

水輝は食欲が戻ったのか、いつもどうりもぐもぐしている。可愛い。


ちらちらと、こちらを見るマリモは計算なのだろう
はっきりと言うとうざい



「優も落ち着いただろ
水輝からなんかもらうかして自分を取り戻せ」

「んー、じゃあ水輝甘いものちょーだい」



んー、と差し出した両手にチョココロネをもらい機嫌が治る


甘いは正義。うまいは神。

ポン酢は称えきれない


と、アホな食べ物賞賛を続けた



ちなみに、ほもぉに置き換えるとなんでも美味しくいただける