「優ちんは興味ないのー?」



席順を勝手に変え、水輝と交代している海深

おかげでめんどくさいこの2人が俺の目の前に座っている



「どうせ、王道くんとは関わらないだろうし…」

「いや、優ちんも非凡腐男子総受けで王道行けそうだけど」

「何言ってんの?
俺、平凡腐男子ノンケくんだよ」



すごく真面目な顔で優ちん総受けだよッとか言われたので殴りつつ反抗する


おら、ぜってぇ総受けなんかならないさっ!


どっかの田舎モノみたく意気込む


総受けフラグとか建てるのしんどい……



「じゃあ〜ちょっとフラグ回収気味な優ちゃんのとこに転校生くるかもね〜
水輝の隣とか〜」

「不吉な事言わないで……」



ギリギリと雲丹の二の腕をひねりあげる


雲丹が痛みで叫んだと同時に教室の扉が空いた



いつかのヤーさん先生だ。

きっと、朝のHRでやって来たのだろう


なんか扉の向こうから聞こえるとか知らない……
転校生かもとか思わない……
こんな現実見ない……



「おー、席についてんな
んじゃ、ぱっと転校生紹介するわ」



はい、オワタっ☆


心の中で十字を切った俺はすぐさま秋に泣きついた


こんなフラグはいらねぇと。