「海深、雲丹ーそろそろそろそろ授業始まってるから
お願いだから、先生の話を聞くふりだけでもして」



なるべく小声で、海深と雲丹に訴えた



「えー、いややー!
だって優ちん喋ってくれへんやーん」

「そうよ〜
今俺たちは寂しさを埋めあってるのよ〜」



と俺の小声の努力も虚しく普通に反論してきよった

え、殴っていいの?
むしろ、殴れの合図?


密かに拳を握りしめつつ2人の言い訳を聞き流す


あともう少し続いたら殴ろう……と、決意してから数分

俺は充分耐えたのではなかろうか


もう殴ってはいいのだろうか


ちらりと秋の様子を伺うと、前後のバカ二人に少しイラついてる様子



あ、これ殴って大丈夫なやつだ!!!


そう思った俺は、すぐさまグーパンを炸裂させた