ガチャッ



下駄箱を開けた瞬間見たくないものを見た気がします



………パタンッ



見なかったことにしようかな?

昨日秋の持ってきた写真が入った封筒に激似してるような気がするけど気のせいだよねッ!


そうだよね!



「うん、やっぱり違うよ



ほら、もっかい見てごらん?自分」



ガチャッ



2度も、3度も見なおすがやっぱり上靴の上に頓挫するのは写真が入っているであろうピンクの封筒


ご丁寧に初の優様へ♡と書いてある



やめれ。



「優?どうした?」

「いやー、別になにもないよー、はははー」



秋に問われてもさすがの俺も学習はするもので、必死に隠す


昔の俺ならホモネタゲッチュ☆って喜ぶけど今の俺は違う。

ただ、誰からなのかまず調べる。



きっと俺の情報網を使えばどうにかなるよ!!うん、きっとどうにかなる!



「だから、これは見なかったことにしよう?ね?」

「優ちん?どないしたん?」



あ、もしかしてこれって海深のじゃね?


海深の下駄箱は俺の隣。
間違えてもおかしくないはず


よし、とりあえず今日の分が来てるか海深に聞いとこ


名前まで書かれているんだから、無駄な抵抗と知っているが聞かずにはいられない