無自覚総受け腐男子くんの男子校生活!!【BL】

「いえ、それじゃ意味がありません…
君には、生徒会室に来て欲しいんですよ」



そろっと、腕をつかもうとしてきたのが見え、後ろに下がる


ほんと、こいつ怖いんだけど!

俺はヤンホモ見るのが好きなだけだから!
こんなノンケはほっとけよ…

泣くぞ、こら


てか、なんで生徒会室チョイス。

貞操の危機は無さそうだが、生徒会と合うとかゴメンだかんね?



「ほんと、丁重にお断りします」



心の声と一緒に漏れた声


まぁ、ここだけでとどまったからよかった。

今までの罵詈雑言聞こえてるとめんどくさい



「ふふっ、そんな素っ気なくしなくても、僕は君だけを見ていますよ?」



いーやーだー!

こいつのときめきポイントわからん!
いつ、フラグがたった!?


こいつとのハッピーエンド(俺からしたらバットエンド!!)は迎えてないはず


なんなの、こいつは超ド級のドMなの!?

だから、冷たくすればするほど、好感度上がるの!?



ひでえ!このストーリーひでぇ!!!!



「ほら、早く行きましょう?
早くしないと他の人たちが来ちゃいますよ」



俺の手をなおも、グイグイ引っ張ってく変態


え、なにこれ。

秋に電話するべき?しよっかな?しようか!!!



コイツの場合きっと恋は盲目♡とかアホなタイプで俺しか見えてねぇよ!
きっと!!!!!
そこに希望を持つわ!


一応、携帯を隠すように体の向きを変え、見ないまま操作していく。

俺すごい。日頃の操作力のおかげだわ



『プルッ…優!?お前どこいるだ!!』



はやっ!!!
電話でるの早いし、携帯からどす黒いモノが出てる!!!



「秋!ヘルプ!!変態副会長に迫られてる!このままだと連行される!」



とりあえず、どす黒いものはスルーして、助けを求める

だって、このままだとマジやばいから!
なんか、さらに力こもってるから!



『この、アホっ!!!!お前は何回言ったら危ない奴には近づかなくなるんだよ!!』



お怒りの声が響きわたる。


あれ、なんか携帯からだけでなく後ろの方からも聞こえた気がする



「ちょっ、秋!もしかしたら近くにいるかも!!!!」

『マジで?よし、お前なんか、叫んでみろ』



え、何叫べばいいの


ここの階には確かに教室らしきものは見えないからまだいいけどさ。


キャーって言えばいいの?
あ、Helpme!!でいいや。



「副会長っ!ホント離してください!!!!」

「ふふっ、嫌ですよ
僕と契を交わしてくれるまでは…」



アホな妄想で1人頬を染めてやがる


キモいな…



「たくっ…へーるーぷーーーーみーーーーーーーー!!!!!!」



腹のそこから声を出す


廊下全体に響き渡るように叫ぶ!!!!!