あれから1人全力ダッシュで逃げてきたところだ


マジ怖かった。


ふぅー…と一息つき、ここはどこだと改めて周りを見渡す


無我夢中で走りすぎて迷った(白目)



どうしようと、目の前が真っ暗になったかと思ったが、目の前に見つけた自販機でテンションは上がる


実は喉乾いてたんだよねー


ギリギリ入ってたお金でお茶を買い、のんびり歩いていく


だって急いでも仕方ないでしょ?



「はぁー…ほんとあの変態怖いわー
なんなの?生徒会みんなあんな感じなの?カリスマって変態のことをいうの?」



一人だということもあり、普段心の中に押しとどめている心の声がダイレクトに漏れる



「そうですね、生徒会は基本会計の九条信を始め、変態ばっかりですよ?

会計の菅原陽は書記の朝日浩と付き合っていますし、付き合ってヤル内容が変態臭いですね。
会長の白石晃は執着心と収集癖が凄いですし
僕は好きな人といつまでも一緒に…ずっとずっと相手の事は理解してたいと思っています」



声だけならば、とてもカッコよく、素晴らしい人なのかな?と思う程の美声が真後ろから聞こえてきた


だが、良いのは声だけ…
話してる内容はえげつない事に気づいてないのだろうか



おそらく、残りの副会長だとは思う


会計と話してる時…?にちらちらと一番見てきたのはこいつだ


ストーカー…いや、ヤンデレだろうか?



「えっと…詳しいお話ありがとうございます
すいませんが、お先に失礼しますね」



関わるとめんどくさいだろうと判断した俺は急いでこの場を立ち去ろうとした



「待ってください
君は今サボろうとしてましたよね?

少し指導が必要と思われます
だから、少し僕についてきて下さい」



にっこり笑顔を浮かべたこの仮面の下では何を考えてるのかわからず、ただ気味が悪い男だと思う


雲丹よりも無表情が目立つのに、それがすごくわかりにくい…
まるで、自分の顔のように仮面をかぶるこいつはほんとに自分がない奴なのだろう



「いえ、でしたら自主的に職員室に行きますので…
もしあれでしたら、あなたについていくのではなく、僕を職員室に連れていってください」



こいつに個室にでも連れられたら俺の貞操が危機に陥るわ。