「はぁー…食ったわー」

「ほんとね~お前見てるだけでお腹いっぱいよ~」

「ちょっと、物足りなかった…」

「水輝の体のどこに入ってくんだか…」



みんなくつろぐなー……

まあ、そんな俺もくつろいでるんだけだねー



椅子にぐでーっとなったまま時間が経つのを感じていた


お昼休みもそろそろ終わりそう


でも、俺たちは動く気なーし!
だって、別に単位取れるぐらいには出席するつもりだし



「ちょっと眠いなー」

「優ちんいつもやんなー!食べたあと眠そうなんの!」

「そうそう、俺食ったあと眠くなるタイプ」

「水輝は関係なく寝ちゃうけどね~」



海深と雲丹とくだらないことを話しながら午後の授業をどうするか決める


実際出たくないが、1日に2時間もサボるのはめんどくさい


この1時間だけサボろうかな…と考えていた頃、後ろの方…ようは、入口では大きな騒ぎが起こっていた




「きゃー!会長さまだよ!」

「やっぱり、かっこいいです!」



「副会長さまだって負けてないよ!」

「あの美しさ…艷やかさには負けるよねー!」



「会計さまも色気があっていいよねー」

「うんうん、遊びでもいいから抱いて欲しいよね」



「書記さんは一途って感じだよね!」

「ねー!愛されてる子とかいるのかな」


「でも、会計さまの爽やかな方と付き合ってるらしいよ!」

「ホント!?書記さまは右かなー?左かなー?」
「左だって!」



『キャーーーー!』



黄色い歓声がこれでもかと食堂に響く

チワワの群れが我先にと入口にいる生徒会に近づいたのだ


1番人気の会長

綺麗な副会長

タラシと爽やかの2人で会計

マイペースで静かな書記

この5人で結成された生徒会の人気はそこ知れず


ちなみに、庶務の2人がいるのだが、今は空席のまま空いている



ちょうどいい人材がいないということで、空いているのだ



ちなみに、今回のテストではこの庶務の選抜テストでもあった。

容姿も頭脳も持ち合わした人材を見つけるため



せいぜい、10位居ないまでなら引き抜き対象ということだ





そんな騒ぎは露知らず




王道を背にし優は楽しく談笑中



「てか、優ちんの勉強法はなんなんー?」

「いや、海深と雲丹が書いてくれたノートだけど?
あと、家庭教師さん」



ほんとこの2つのおかげなんだよ?

俺やればできる子だけど、出来ない子だからね。基本は☆



「まあ、あれだけでできるんだから頭いいんだろうけどね~」

「ふっふっふー!いいだろー」



と、アホな事を言う


少し後ろの方がうるさい気がするのだが気のせいだろうか?

気のせい?気のせいにしてもいいの?


ちらっと、みんなを見るけど気づいてない様子


というより、見てない


むむむ?と疑問に思いながらも気にせずにしようとした