「おうー、失礼されます」



相変わらず呑気な声の新にい




「新にいおひさー!!」

「あっ!俺の愛しき優!!」



ばっ、と抱きついてきた新にいを適当にあしらいながら椅子につく

そう言えば、新にいもこんな人だったよね
秋と新にいのダブル過保護が凄いんだよね



「優は相変わらず可愛い顔だなー」

「うるさいよ」



そうそう、こんなふうにいつもバカにされてた


半年も経つと懐かしく感じるよ



「新、そろそろ離れて優に飯食わしてやりなよ」

「秋は相変わらず可愛げねーの」

「うっせ、俺に可愛げがあったら逆にキモいだろ」

「まあ、それもそうだなー」



半年あけてもこの二人の言い合いは変わらない

もう何年も3人で顔を合わしたらこんなふうに2人が言い合いすんだよね

それ見ながら、姉ちゃんと俺が笑ってんの


懐かしー…



「あ、てか俺腹減ってたの。いただきます」



ふと、お腹すいたのに気付いて2人をほっときながら食べ始める



「おー、やっと食べれんねんな!!いただきまーす」



俺に続いて海深も食べ始める



「ほまへらほほひな(お前ら遅いな)」



水輝だけは1人勝手に食べていたようだ