その後はずっと、海深や雲丹、まさかの水輝までの体験談で幸せに昼飯まで持ち越した



「一緒にご飯食べよー!!」



しっぽ振って俺を誘ってくれる海深



「おー、どこで?」

「昼寝できるところ!!」



意気揚々と答えたのはなんともはっきりしない場所



「海深、ちゃんと保健室って教えてやれ」



ちゃんと説明しない海深にため息を吐いた水輝



「え、保健室?」



教えてもらったのは意外な場所、保健室だった。

なにそれ、漫画とかでは王道なヤリ部屋じゃないですか

てか、普通に中庭とか屋上を思い浮かべてたw



「新(アラタ)が保健医なんだよ。」

「新って秋のお兄ちゃんだよね!!」

「そう、ここに勤めてんだって」



へー、だから最近新にいみないんだ



新にいとは、最初に言ってた秋のお兄ちゃんで数少ない姉ちゃんの元彼

まあ、彼氏ってか仲が良くなりすぎた友達みたいな感じだったらしいけど



「てか、それをどうして水輝達が知ってるの」

「優が幸せに浸ってる間に相談してた」



へー、そりゃ気づきませんや。

てか、相談ってなによ。なんの相談や



「て事で、雲丹は今朝見つけた先輩口説いてるみたいだから置いてく」

「らじゃー」



内心雲丹の目に留まった先輩を見たいけど我慢、我慢。

秋の弁当早く食べたいし



「てか、相談ってなんだったの?」



やっぱり気になったのですぐ近くに居た海深に聞く



「んー?優ちんが無防備やからどうしよかーって話してただけやでー」



無防備やからってどゆ事だ?


あれか、また秋の謎の過保護でてきたんだね

まったくー…



「優、俺が過保護なんじゃなくてお前が危なっかしいの」

「う゛…なんで考えたること分かんのー!!」

「顔に出てるよ
はい、とにかく優は俺から離れずに保健室に向かう!!」

「わ、分かったよ!!」




グイグイと押されながら保健室に向かう

俺たちの教室は4階だったけど保健室は1階にあるようで、階段をぞろぞろと降りていく


職員室を通り過ぎ廊下の端の方にあった保健室。



「先入るでー、失礼しやーす」

『失礼しまーす』



海深を、先頭に順々に入っていく俺達

俺も入っていき久しぶりに新にいと対面した