「おじゃましまーす」



と言いながら、寮の部屋に入ってきたのは新にぃ

新にぃも教師寮に住んでいるのだが、今日はせっかくなのでお泊りになった




「新、久しぶりだから呑むの?」

「お前らは飲むなよ、特に秋っ」

「はいはい」



缶のチューハイを持ちながら、新にぃな酒を呑むのかと聞いていた秋

そして、新にぃの特に秋は呑むなよ。の言葉に首をかしげる



お酒の収入源って雲丹と思ってたけど、もしかして秋なのだろうか?
後で聞いてみよう、と心に決め、とりあえずソファーに落ち着く



「なんか疲れたー」

「優ちんのは泣きつかれやなー」

「バカにしてんのか」

「やだなー、そんなちゃうよー」



うふふーなんて、笑う海深はわざとなのかどう見てもバカにされてる感が拭えない

いらっときたので、かるーくはたいとく

いてっ、なんて聞こえたので次からはもっと力を抜こうか……なんて考えながら、秋が持ってきてくれたジュースを口に運ぶ



オレンジジュースなのか、酸味が強い割に甘く、このオレンジジュースあたりだなーなんて思いながら一気飲みした




「ちょっ、優
お前、どれのんだ?」



驚いた顔で聞いてくる新にい
なんか目の前ぱやぱやするーと思いながらも、自分が飲んだコップを指さした



「お前なぁ……それカシスオレンジ。酒だぞ、酒」

「なにっ!?優ちんお酒のんだんかいな!?」

「えー、3回目なのに頭ぱやぱやするー」

「秋〜ちょっと水ちょうだ〜い」



なにかを感じ取った秋も来た気配がしたが、ぱやぱやしてる頭じゃよくわかんなくて、ただわらけてくる


あかん、壊れとる……とか聞こえなーい
てか、3回目ってどうゆうことだ、秋とか激怒してる新にぃとか見えなーい


ただ、ふわふわする頭とぱやぱやする頭ではまたもに考えられなくて、とりあえずソファーにダイブする



先ほど、俺より一足先にダイブした水輝に重なるように寝転び、瞼を閉じる



そうすれば、すぐに引いていく意識にぐっすりできそうーなんて考えながら、意識はすぐに落ちた