あなたがいれば〜総長と恋〜

「……」

「どうした?」

「なんでもないです。ありがとうございましたそれじゃあ」

あたしは早足でマンションへと入って行った。

胸が苦しい。

今まで家族が亡くなったと聞いた人はみんな必ず『可哀想』という言葉を口にした。

口には出しても誰もあたしを受付けはしなかった。

頑張ってるなんて言ってくれた人は初めて。