あなたがいれば〜総長と恋〜

それだけ言ってバイクは動いた。




待って速いって速すぎだって。

初めてバイクに乗せてもらうあたしにとってこのスピードはハードル高すぎだよ!

横につかまるつもりだったけど発進するのが速すぎてとっさに抱きついちゃったし…あーもう怖いって。

目をつむれば大丈夫だと思ってやってみたけどもっと怖い。

何をしても怖い。

そんな恐怖に何分か耐えてようやくバイクはスピードを落として止まった。

「ヘルメット取っていーぞ」

ヘルメットを取ってボーっとした頭で場所を確認した。

どこだろここ。

目の前には一件の豪邸。

でかすぎ。

暗くてよくわからないけどとても大きいのはよかわかる。

「降りれるか?それとも「降りれます」

お姫様抱っこは恥ずかしすぎる!

バイクから降りて男の人の後へ続いた。

中に入るとなんだか騒がしいみたい。

「見た目あれだけどみんないい奴だから」

そう言ってリビングであろう部屋の扉を開けた。

「あー!玲斗おっかえりー!」

「おせえぞ待ちくたびれた!」

「うるせえよDVD借りてきてやったんだから感謝しろ」

「あれあれ〜!そんな美人も借し出してたの?!」

美人なんかじゃない!

てか、明るいからやっと顔がしっかり今見えた。

すっごい美形。

「いや行く所ないって言うから連れてきただけだわ」

「そうなんだ!すげー可愛いな!名前なんていうの?」


「なんで玲斗といるの?」

茶髪の人と赤髪の人が興味津々な顔つきで聞いてきた。


「あんま質問するのやめろ可哀想だろ」

唯一黒髪の人が本を閉じて言った。

この人1番まともそう…!

「えっと黒木れなです。さっき玲斗さん?に助けてもらって、連れてきてもらいました」

「っつーことだからあんまいじめんなよ」

玲斗さんはため息混じりでそう言った。