あなたがいれば〜総長と恋〜

「行くとこねえなら俺らんとこ来いよ。こんなとこあいつらに見られたら厄介だし…」

あたしがうーんとずっと悩んでいるので男の人は答える前に言ってきた。

あいつらから先はどんどん小さくなっていってあまり聞こえなかったけど。

でもここで断ったら行くあてないのにどこ行く気だこいつってなるよね。

うーん…。

少し悩んであたしの出した答えは

「お願いします」

どうせ今回だけの関わり。

俺らってことは何人かいるのかな?

「りょ。んじゃバイク持ってくっからそこで待ってて」

バイクとか乗ったことないから怖いんだけどとても。

てか今日会ったばかりの人に着いて行くとかまずいでしょあたし。

でも見ず知らずの人を助けてくれるくらいのいい人なんだから大丈夫…だよね?

そんなことを考えていたら目の前にバイクが止まり、男の人は一旦降りてあたしにヘルメットをかぶせた。

そして軽々とお姫様抱っこで持ち上げた。

「ちょ!えっ待って待って」

予想外の出来事にあたしはパニックを起こして少しジタバタしてしまった。

「暴れんな落ちるぞ」

「はい…」

またあの低い声。

ゾクっとしてあたしはおとなしくした。

バイクの後ろに乗せられると男の人も前に乗った。

「あ、俺につかまってもいいけど横にもつかむとこあるから。んじゃ行くぞ」