「ううん。ごめん。」


と早紀が言ったので、光輝は慌てて


「俺こそごめん。もう一度言って!」


と聞き返した。

光輝も変な考え事をしていた・・・

いやする時間があったから、早紀の言葉をちゃんと聞けなかったのだった。


「あっ・・・うん・・・」


なんとなく、早紀は言いづらそうに、


「水族館なら行ってみたいな・・・」


と語尾を濁らせながら答えた。


「よし、じゃあ江ノ島は?」


と光輝は聞いた。


「うん。」


早紀の返事を聞いた光輝の顔は、高揚してるのが周りにもわかるほどだった。