女の子はみんな、絵本や童話に出てくるお姫様に憧れる。
私は……そのみんなが憧れるお姫様だった。
もちろん、今となってはそれも“だった”なのだけれど。
別に私がお姫様でなくなったというわけではない。
ただ……ただ……なんだろう。
お父様が変わってしまった……と言うべきなのかしら。
それは私のせいなのか、お母様のせいなのか、この世間のせいなのか。
誰のせいにすればいいのか。
そんなものわかりはしない。
誰が悪いのかなんて、ないんだから。
「シリアスな展開に入ってるところ申し訳ないのですが、紅茶が入りました」
「……ああ、そう……」
本当に申し訳ないと思ってるのかしら。
てかこの人誰よ。
私は……そのみんなが憧れるお姫様だった。
もちろん、今となってはそれも“だった”なのだけれど。
別に私がお姫様でなくなったというわけではない。
ただ……ただ……なんだろう。
お父様が変わってしまった……と言うべきなのかしら。
それは私のせいなのか、お母様のせいなのか、この世間のせいなのか。
誰のせいにすればいいのか。
そんなものわかりはしない。
誰が悪いのかなんて、ないんだから。
「シリアスな展開に入ってるところ申し訳ないのですが、紅茶が入りました」
「……ああ、そう……」
本当に申し訳ないと思ってるのかしら。
てかこの人誰よ。

