「窓から出入り禁止にしようかな。」

私はボソっと呟く。

「えぇ…。」

梨伊弥があからさまに落ち込む。

「そ、そんな落ち込まなくても。」

すごく落ち込んでる梨伊弥に逆にびっくりする。

どうしても窓から出入りしたいのかな?

「うー。」

駄々をこねる子供みたい。
可愛いな。素直にそう思う。

「ならさ、朝、家の前まで迎に来て。カレカノっぽく登校しよう。これから。」


そう言ってみる。

まぁ、実際私も憧れてたし…。

そう言うと梨伊弥はパァァッと明るくなったかと思うと、

「明日からそうするっ!!」

そう言って私の大好きな無邪気な笑顔で言った。