「おはよう、守里!!」

あの入学式から1週間。

梨伊弥は相変わらず私の部屋の窓から出入りしてくる。

私の前から居なくなっていた1年間。
梨伊弥は田舎の電波が繋がらない場所に居たらしい。


理由はまた今度教えると言われてから教えてもらっていない。


なーんか、はぐらかされてる気がするんだけどな。


こういう時の梨伊弥は突っ込まれたくない時なので、あまり深くは聞かないようにする。

聞きたいけど、聞いたらダメな気がして、怖い。

聞いたら終わりな気がするんだ。

梨伊弥がいなくなる、そんな気が。